母に捧げるバラード」(ははにささげるバラード)は、日本のフォークバンド・海援隊のインディーズ2作目及びメジャー5作目(通算10作目)、メジャー22作目(通算27作目)のシングル。

インディーズ盤

概要

  • 前作「恋挽歌」から約4か月ぶりのシングルで、A面はアルバム『望郷篇』に収録されていたものとはアレンジが異なり、シングル用に新たに録音されている。
  • 今作で翌年の『第16回日本レコード大賞』で企画賞を受賞し、同じく翌年の『第25回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。
  • オリコンチャート最高位10位を獲得。自身初のトップ10入りを果たした。
  • 2007年に発売されたエレックシングルボックスでは母にささげるバラードもアルバム音源が収録されている。

収録曲

  1. 母に捧げるバラード [3:58]
    作詞:武田鉄矢
    作曲:海援隊
    編曲:三保敬太郎
    上京したものの売れなかったため、武田が母親に宛てるフォークソングの詫び状をコンセプトに書いた楽曲。
  2. さすらいの譜 [4:09]
    作詞:武田鉄矢
    作曲:中牟田俊男

メジャー盤

概要

  • 前作「昭和けんかロック」から4か月ぶりのシングル。

収録曲

  1. 母に捧げるバラード [4:01]
    作詞:武田鉄矢
    作曲・編曲:海援隊
    インディーズ2ndシングルの表題曲のライブ音源。
  2. 故郷未だ忘れ難く [3:45]
    作詞:武田鉄矢
    作曲:中牟田俊男
    編曲:海援隊
    インディーズ3rdシングルの表題曲のライブ音源。

メジャー再発盤

概要

  • 前作「ライスカレー」から1年3か月ぶりのシングル。

収録曲

  1. 母に捧げるバラード
    作詞:武田鉄矢
    作曲・編曲:海援隊
    2ndライブアルバム『一場春夢』からの音源化。
  2. 母に捧げるバラード'82
    作詞:武田鉄矢
    作曲・編曲:海援隊
    4thライブアルバム『始末記』からの音源化。

収録アルバム

  • 望郷篇 (#2)
  • 12の風景 (#2)
  • 航海誌 (#1,2)
  • 海援隊EPILOGUE (#2)
  • 海援隊 全曲集 (#2)
  • 海援隊 (#1,2)
  • 海援隊/贈る言葉 (#1,2)
  • 全曲集 (#1,2)
  • BEST〜エレック・イヤーズ〜 (#1,2)
  • 海援隊 全曲集 (#1,2)
  • ベストアルバム (#1,2)

エピソード

1974年にジャーナリストの竹中労が、鈴木清順監督に映画が撮れるようと東映に橋渡しし、鈴木の映画復帰作として東映で映画化を予定されたことがある。内容は吉原のソープランドが舞台で、偏屈な江戸っ子が主人公と、曲のイメージとはかけ離れているが、脚本は佐々木守と東映の内藤誠の共作、主演は岡田裕介で、武田鉄矢の出演も予定し、製作も発表されていた。ところが岡田裕介が脚本を読み、自宅で父の岡田茂東映社長に「こんなホンで東映はよく映画を作っているね」と言ったら、岡田茂もホンを読み「確かに酷い」と認め、岡田茂は翌朝、出社するなり社内で怒鳴り散らし、本作の企画を出したプロデューサーをクビにし企画も潰した。武田の俳優デビューももう少し後になった。

脚注

注釈

出典


海援隊|結婚式の人気曲・BGMランキング【ウィーム】

海援隊 EP 「母に捧げるバラード」 nobirobe Museum MUUSEO 80378

海援隊「母に捧げるバラード」 昭和音楽図鑑

芽瑠璃堂 > 海援隊 『(中古盤) 母に捧げるバラード / さすらいの譜(7インチ)』SWDNT02910

【楽譜】母に捧げるバラード / 海援隊(メロディ譜)提供全音楽譜出版社 楽譜@ELISE