浄蓮寺(じょうれんじ)は愛知県名古屋市緑区にある真宗大谷派の寺院。山号は相原山、本尊は阿弥陀如来で行基の作と伝わる。
歴史
天正3年(1575年)、慶念という僧によって創建された。今川義元の家臣であった慶念は万福寺で出家していたが、永禄3年(1560年)に桶狭間の戦いで義元が討たれた後、その菩提を弔うために光泉坊と言う草庵を川端(現在の緑区鳴海町会下)に結び、天正年間中に現在地に移った。
なお、尾張藩の官製地誌である『尾張志』に寄れば、当初は真宗高田派の寺院であったが享保18年(1733年)丑四月に京都西本願寺(浄土真宗本願寺派)の末寺となり、元文3年(1738年)には高田派に復したが寛延元年(1748年)辰十月に東本願寺(真宗大谷派)直末寺となったとされる。一方、名古屋市ウェブサイトでは文久2年(1862年)に真宗大谷派となって現在の寺号に改めたとしている。
江戸時代には周辺の寺ともども、寺子屋が置かれた。
脚注
参考文献
- 深田正韶 編 『尾張志』(上)、1969年9月15日、歴史図書社
- 榊原邦彦 著、『名古屋区史シリーズ 6 緑区の歴史』 愛知県郷土資料刊行会、1984年11月20日、ISBN 4-87161-026-8
- 『緑区制50周年記念誌 緑区誌』、緑区制50周年記念事業実行委員会、2014年2月、




