新屋町(にいやちょう)は、鳥取県境港市の町名。郵便番号は684-0051。
地理
市の東南部。町域は北の高松町、誠道町を囲んでL型をなす。弓浜半島の北部に位置し、東は美保湾に面する。
歴史
新屋村は江戸期から1889年の村名で、伯耆国会見郡のうち鳥取藩領。支村は砂三軒屋。
宝暦9年に米川の用水堀が開削され、新田開発がすすめられる。水田比率は低く、安永年間に伝来した甘藷が永く農民の主食とされる。明和年間から商品作物として綿栽培が盛んになる。漁業も盛んである。
1889年、町村制の施行により小篠津村、佐斐神村、新屋村が合併して中浜村が成立。新屋は中浜村の大字となる。明治20年代から綿栽培に代わり、桑栽培・養蚕業が主産業になる。
1954年、西伯郡境港町の町名となる。1956年から境港市の町名となる。1981年、一部が麦垣町となる。
産土神は小篠津の日御崎大神宮。小祠8。
世帯数と人口
2022年(令和4年)7月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである。
人口の変遷
国勢調査等による人口の推移。
世帯数の変遷
国勢調査等による世帯数の推移。
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる。
経済
産業
レジャー
- 境港公共マリーナ - ヨットハーバーの他にキャンプ場の営業も行っている。指定管理者は(有)境港三栄マリン
- ビーチバレー場
- 店・企業
- 岡田商店(スーパーマーケット)
- フィッシングながえや マリーナ店
- エリアワンエンタープライズ 鳥取営業所
- ホテル
- ホテルエリアワン境港マリーナ
地主
- 地主は米谷勘太郎、米谷光造、米谷雄二などがいた。
地価
『西伯之資力 大正11年10月調』によると、地価金200円以上所有者は以下の通り。
- 米谷光造(1997円99銭)
- 米谷勘太郎(1506円93銭、肥料商)
- 宇城敬徳(459円46銭)
- 岡田虎蔵(327円33銭)
- 川尻雪壽(318円69銭)
- 足岡傳九郎(268円69銭)
- 斎藤繁松(212円77銭)
- 橋本吉太郎(207円53銭)
交通
鉄道
町内に鉄道駅はない。
バス
道路
- 国道431号
- 鳥取県道285号米子空港境港停車場線
地域
健康
- 医療機関
- 矢島医院(内科・呼吸器内科・消化器内科・アレルギー科)
相談
- 安田優子行政書士事務所
施設
- 会館
- 新屋町会館
- 団体
- 鳥取県セーリング連盟
- 宗教
- 寄合神社
出身・ゆかりのある人物
- 壁三之助(境港市長中村勝治の妻の父、航空自衛官壁祐司朗の実父) - 福井県人で、新屋町に居住した。
- 安田貞栄(境港市長、鳥取県議会議員)
- 安田優子(鳥取県議会議員、境港市議会議員、行政書士) - 鳥取県会議員永井貞録の孫、境港市長・安田貞栄の三女、鳥取県議会議員安田由毅の母。
- 安田共子(日本共産党鳥取県西部地区委員会委員長、境港市議会議員)
脚注
参考文献
- 『山陰実業名鑑』帝国興信所米子支所出版部、1912年。
- 景山粛『伯耆志 巻三』因伯叢書発行所、1916年。
- 伊藤吉四郎編『日本海陸物産商名鑑』北海道通信社、1918年。
- 西伯の資力調査会編『西伯之資力 大正11年10月調』西伯資力調査部、1922年。
- 『角川日本地名大辞典 31 鳥取県』角川書店、1982年。




