帯広駅(おびひろえき)は、北海道帯広市西2条南12丁目にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅である。駅番号はK31。電報略号はオロ。事務管理コードは▲110417。

概要

帯広市の代表駅。特急「とかち」の始発・終着駅となっており、特急「おおぞら」を含めた全ての旅客列車が停車する。

北口に帯広駅バスターミナルが隣接し、高速バス・路線バス(市内線及び郊外線)が共に停車する。同じく北口にはタクシープールもあり、JRのみならず各種交通機関の要所が集中する、十勝地方の重要な交通結節点となっている。

1905年(明治38年)の帯広駅開業により、1892年(明治26年)に整備されていた大通りと1900年(明治33年)に整備されていた西2条通りは駅前通りとして発展することになった。

歴史

  • 1905年(明治38年)10月21日:逓信省札幌鉄道作業局出張所釧路線(後:日本国有鉄道根室本線)の帯広 - 釧路間の駅として開業。一般駅。
  • 1907年(明治40年)9月8日:鉄道庁北海道帝国鉄道管理局十勝線(同じく後に根室本線)(旭川 - 帯広)開通。
  • 1909年(明治42年):跨線橋設置。
  • 1924年(大正13年)11月4日:十勝鉄道の貨物線乗り入れ。
  • 1925年(大正14年)12月10日:士幌線開業。札幌鉄道管理局池田機関庫帯広分庫設置。
  • 1929年(昭和4年)
    • 2月12日:駅の南東に十勝鉄道の帯広大通駅が開業、国鉄との乗換駅となる。
    • 11月2日:広尾線開業。
  • 1930年(昭和5年)8月15日:2代目駅舎に改築。
  • 1936年(昭和11年)9月29日から10月1日 - 昭和天皇の北海道巡幸。帯広駅発着のお召し列車が運行。
  • 1945年(昭和20年)7月14日:北海道空襲により駅舎の一部とホーム破損。
  • 1946年(昭和21年)10月1日:釧路工機部帯広分工場設置。
  • 1949年(昭和24年)8月1日:釧路工機部帯広分工場廃止。
  • 1950年(昭和25年)
    • 1月1日:釧路鉄道管理局発足し、同局池田機関区帯広支区となる。 
    • 2月15日:帯広客貨車区設置。
  • 1953年(昭和28年)3月30日:構内地下道完成。
  • 1959年(昭和34年)11月15日:十勝鉄道帯広大通駅廃止。貨物線は存続。
  • 1960年(昭和35年)11月1日:池田機関区帯広支区を廃止し帯広管理所設置。
  • 1965年(昭和40年)
    • 10月1日:コンテナ貨物取扱い開始。みどりの窓口設置。
    • 12月21日:ホクレン専用線使用開始。
  • 1966年(昭和41年)12月1日:3代目駅舎に改築。帯広ステーションビルが店舗とホテルを運営するRC構造の地上3階・地下1階建ての民衆駅となる。
  • 1968年(昭和43年)10月:市内西二十条にコンテナ基地(後:JR貨物帯広駅)開所。
  • 1969年(昭和44年)4月1日:帯広管理所および帯広客貨車区を統合し、帯広運転区(後:帯広運転所)設置。
  • 1972年(昭和47年)12月31日:駅舎4階ホテル部分増築。
  • 1975年(昭和50年)6月25日:休車として残っていた士幌線・広尾線及び入換用の蒸気機関車全機が廃車となり、帯広運転区の無煙化完了。
  • 1977年(昭和52年)3月1日:十勝鉄道の貨物線廃止。
  • 1981年(昭和56年)10月1日:石勝線『出発式』挙行。
  • 1982年(昭和57年)8月:乗車券印刷発行機設置。切符自動販売機設置。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取扱廃止。
  • 1987年(昭和62年)
    • 2月1日:広尾線廃止。
    • 3月22日:士幌線廃止。
    • 4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
  • 1991年(平成3年)11月1日:北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が帯広駅乗り入れ(2006年廃止)。
  • 1996年(平成8年)11月24日:連続立体交差事業により駅高架化し、4代目駅舎に改築(エスタ帯広オープン)。 同日、特急列車利用客専用駐車場「パーク&トレイン」も開設。
  • 1998年(平成10年)11月:帯広ステーションビル(エスタ帯広)自己破産申請(翌年にJR北海道運営となる)。
  • 2001年(平成13年)7月1日:東西通路、自動改札機新設。
  • 2009年(平成21年)3月20日:「帯広市民ギャラリー」開設。
  • 2021年(令和3年)
    • 2月28日:ツインクルプラザ帯広支店が閉店。
    • 年度内:話せる券売機を導入。

駅名の由来

駅構造

島式ホーム2面4線を有する高架駅。現駅舎は4代目駅舎であり、「連続立体交差事業」と駅周辺の「土地区画整理事業」が一体となって整備した全国初のケースである。

終日社員配置駅。エレベーター・エスカレーター設置。

改札口は1・2番のりばのものと3・4番のりばのもので分かれて設置されており、このうち北改札(1・2番のりばのもの)の業務は北海道ジェイ・アール・サービスネット(旧:ジェイ・アール道東トラベルサービス)が受託している。当初の駅改札口は中央部にあり、連絡通路はあったがテナントの撤退が相次いだため、要望を受けて東西にあった改札口を南北に移設し、2001年(平成13年)7月1日に中央部が開放された。

地下1階に帯広市民ギャラリー、1階にエスタ帯広・セブンイレブン(北海道キヨスク)・みどりの窓口・自動券売機・指定席券売機(クレジットカード専用)・話せる券売機・自動改札機(Kitaca非対応)・待合室・2階に帯広市役所帯広駅戸籍住民課分室・とかち物産センターなどの施設、その上にホームがある。

コンコースにはからくり時計を設置している。

のりば

利用状況

「帯広市統計書」によると、近年の年間乗車人員の推移は下記のとおりである。

駅弁

主な駅弁は下記の通り。

駅周辺

帯広市の中心市街地となっている。帯広競馬場へは約2 km、車で約7分のアクセスとなっている。北口は帯広市総合体育館、帯広警察署、十勝総合振興局、北海道社会事業協会帯広病院(帯広協会病院)、南口は帯広の森(帯広の森運動公園)、帯広畜産大学、緑ヶ丘公園などへの最寄口になっている。

北口

南口

バス路線

北口東側にバスターミナルが設置されており、北海道拓殖バス、十勝バス、帯運観光、および共同運行会社が乗り入れる。

  • 北海道バス 帯広特急ニュースター号「帯広駅前」停留所(南口側)

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
■根室本線
■普通
柏林台駅 (K30) - 帯広駅 (K31) - 札内駅 (K32)

過去に存在した路線

日本国有鉄道(国鉄)
広尾線
帯広駅 - 依田駅
士幌線
帯広駅 - 木野駅

脚注

注釈

出典

報道発表資料

新聞記事

参考文献

  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。 

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧
  • 北海道の再開発の一覧

外部リンク

  • 帯広|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company
  • 北海道立図書館北方資料デジタルライブラリー
    • 帯広停車場駅舎正面 大正末 - 昭和初期(6ページ目を手動選択してください)
    • 帯広停車場構内 明治末 - 大正初期(5ページ目を手動選択してください)

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